白状してみましょうか

カテゴリー │唐津「なんか向上」

from 唐津匠

大人の女性はかっこいい(あいさつ)

カラクリマシーンズを知ってる人には僕がロックやヘビメタ好きっていうのは知られてそうだけど、いろんな現場で(このブログでも)いろんな音楽を話題にするせいか「アンタいったいどんな音楽聴いてんだ?」とよく訊かれる。

あ、先に断っておくと今日は音楽の話をダラダラするだけ。イヤちょっと忙しくて予定してたネタをまとめきれなかったのでしたすんません。

そんなワケで今回は「僕が聴いていなかった」とあるバンドについて書いてみたい(は?

まずはこの動画を見て欲しい。曲名だけでわかった人も見て欲しい。

The Bangles - Hazy Shade of Winter

知ってる人も多いと思うけど、演奏してるのは80年代に一世を風靡した女性バンドBangles(バングルス)って人たち。1987年のヒット曲。といってもこの曲自体はカバーなんだけどね(オリジナルはSimon&Garfunkel)。

で、だ。

この映像2011年のものなんだけど、このバンドの人たちいくつだと思う?

白状してみましょうか



うん、そうだね。

52歳。

白状します


なんかフツーにかっこいいんだもん。反則でしょうよ。僕Banglesを完全に誤解してましたよ。というか白状してしまえば、いろんなことを間違えてました。

間違えてたってのはですね。

僕がいわゆる洋楽を聴き始めたのが80年代前半、カルチャークラブがデビューしたあたり。マドンナはデビュー前。当時小学校の低学年だったかな。

早熟っていえばそうなんだけど、FMラジオと洋楽の全盛期みたいな時代だから、僕以外にも聴いてる人けっこういたんですよ。ビルボードにキャッシュボックス。ラジカセでFMをエアチェックして録音。懐かしい……(遠い目

なのでBanglesの「Manic Mondy」や「Walk Like an Egyptian」なんかはリアルタイムに聴いてた。

でもたいして興味なかった。この頃の僕はかっこいい男性アーティストに憧れる少年だったし、途中からはヒットチャート追いかけるより古いロックやブルース聴いてギター弾く小僧になっちゃったからね。

だからBanglesについては「アイドルグループ」としての認識。「Eternal Flame」のせいかDebbie GibsonやGloria Estefanあたりと同一視してたはず。

そのせいで、いろんな誤解をし始める。

まず、「Video Killed The Radio Star」で有名なBuggles(バグルス)とBangles(バングルス)が長い間ごっちゃになってた。

The Buggles - Video Killed The Radio Star

ちょっと言い訳させて欲しい。

Banglesがヒットしてた当時、僕は小学生?中学入ってる?くらい。当時はインターネットなんかないから、お子様の僕にはラジオか深夜の小林克也さんからしか情報入ってこないワケ。興味持って自分で積極的に調べない限り、曲やMVは知っててもどんな人たちなのかはわからなかった時代なのよ。

で、片やBugglesはもう少し前のグループ。さすがにリアルタイムでは聴いてない。「Video Killed〜」をちゃんと耳にしたのは……いつだ? 曖昧だけど、少なくともリアルタイムでBanglesを聴いたのよりずっと後。Banglesの記憶だって忘れかけてる頃なはず。で、この曲女性コーラスがフューチャーされてるじゃん。だから「あー、バングルスって昔はこんな感じだったんだー。男性Voもいたんだー」みたいな勘違いをした。

この誤解はけっこう長く続いてたはず。別のバンドって認識したのはヘタすりゃ30過ぎてからじゃないかなー。だってどっちも別に興味なかったからね(おぃ

で、さらに白状すると、今度はなぜかBananaramaとごっちゃになり始める(は?

いやちょっと石投げないでください僕が悪かったですって。

もちろん80年代には区別ついてた……と思う。勘違いしはじめたのは多分2000年代に入ってからのはず。繰り返すけど、Banglesに興味なかった僕はどんなグループなのか知らないままのワケ。Bananaramaなんてもっと興味なかった。

でもある時急に「Venus」をシャッフルにしてアコギの弾き語りでやったらカッコイイんじゃないか?と思い立って聴き直したことがある。

Bananarama - Venus

(※余談だけどこれシャッフルでアコギ弾き語りってShockinBlueぽさとはまた違ってカッコよくなるんですよ。僕が今ライブやるなら確実にセットリストに入れます。誰かやってみてください。なんならプロデュースしてもいい……か?)

でももちろんBananaramaそのものには興味なかったから掘り下げず。で、ここで「Walk Like an Egyptian」のMVのイメージがごっちゃになるワケですよ。

The Bangles - Walk Like an Egyptian

僕の中でMVのバカっぽさだったりイケイケ女性のVoリレーがBananaramaのイメージと繋がっちゃったんだろうなー。実際この曲はBanglesの音楽性とは程遠い。遠いんだけどヒットしちゃったから代表曲扱い。

このふたつの誤解を同時進行してたかどうかちょっと覚えてないんだけど、だとしたら僕はこう思ってたことになる

「Video Killed〜」がスマッシュヒット→その後売れなかったので男性Voクビにして「Manic Mondy」で再ブレイク→「Walk Like〜」でアイドル路線確定→バンドスタイルもやめて「Venus」化

いやー、勘違いってコワイですねー。

うん。

石をぶつけてくれていい。

そして過ちに気付く


間接的なきっかけというかフリになったのは1ヶ月ほど前に公開されたこの映像。SNSかなんかで知ってひさしぶりに聴いた「Eternal Flame」。


Susanna Hoffs - Eternal Flame

Bangles時代1988年のヒット曲を歌う2020年のSusanna Hoffs。えーと、1959年生まれの女性です。

はあ〜〜〜?ろくじゅういち〜〜〜?

ってのはあるけども、まあそれはね、個人的にはそんなにツボらなかった。なのでこの映像見たときは「歳重ねても綺麗な人が自分の昔のヒット曲歌ってる」くらいにしか思ってなかった。ただまあ、Banglesに関するアヤフヤな知識や記憶もあって多少ひっかかってはいた。

直接のきっかけになったのは、実は柳川のSimon&Garfunkelの紹介記事。あの記事からYoutubeでSimon&Garfunkelの映像いくつか見てく中で、80年代当時のBanglesの「Hazy Shade of Winter」に繋がった。


The Bangles - A Hazy Shade Of Winter

なにこれ。カッコイイじゃないすか。

いやこの曲はもちろん聴いたことがあった。Simon&Garfunkelのカバーってこともわかってた。でもこれ(このカバーバージョン)がBanglesだって認識を全くしてなかった。そんでようやく気づいたワケですよ。

Banglesってロックバンドだったんだ!(遅

調べてくとハマる


いやー、いい時代ですね。気になったアーティストのことなんざいくらでも調べられるし映像も観れるしサブスク系サービスで音源だって聴き放題。

ってことで、80年代当時の活動やその音楽性を色々知る。

僕が誤解してたのはある意味正しい。僕が知ってた80年代のBanglesのヒット曲は、彼女たちの元々の音楽性とはあんまり近くない。ペイズリー・アンダーグラウンド(ざっくり言うと80年代の西海岸を中心にした、60年代ビートやガレージのリバイバル)は知ってたけど、そこから出てきたバンドなんて全然知らなかったし想像もできんかったわ。

4人全員がVoできて、曲によってリードボーカル違うってのもこの時知った。でも結局メインVoのSusanna Hoffsが単独で人気出ちゃった(というかそういう売り方を求められた)ことで軋轢産んで解散ってことも知る。

白状ついでにもう一個言う。僕は80年代のSusanna Hoffsをあんまり好きになれない。

や、そもそも僕、人生において女性アイドルを好きになったことが一度もないんですよ。加えて言うなら、InstagramやらYoutubeやらで「カワイイ私を見て見て〜♡」な感じの子たちにイラっとするタイプなんですよ。なんか、そういうのに全然魅力感じないのね。

80年代のSusannaからはちょっとそういう香りが漂う。

こう思う人も多いらしく、そんな人はベースのMichael Steele推しになる……ぽいんだけど、僕はMichaelもなー。なんかなー。ちょっとヒロイックな感じがねー。

ただまあ、ガレージロックが好物な僕的に、80年代のBangles(特にライブ)は意外と好みのバンドだった。フツーにかっこいいじゃんっていう。

どっちかというと惹かれたのは最近の活動。Banglesは80年代終盤に解散するも、2000年過ぎて突然再結成。

この手の再結成はたいていの場合「昔のヒット曲で小銭稼ぐ」系でがっかりってパターンが多いけど、ちゃんと新曲を(それも大量に)レコーディングしてアルバム出して、そっち中心で活動しようとしてたぽい。残念ながらヒットには恵まれないながらも、アルバムは出し続けるところがまたいい。

ちなみに再結成当時のライブ映像。TV放送向け編集なので1曲目がまた『Hazy〜」なんだけど、実際にはオープニングは新アルバムの曲だったらしい。まあ80年代の曲もやってるけどね、あくまでも新アルバムのプロモーション。

The Bangles - House of Blues, LA, 2000

このライブはすごく楽しそうでねー。特にギターのVickiとドラムのDebbiのPeterson姉妹。40代に入った各メンバーは可愛らしさ売りな感じが薄れて味が出てきてる。というかこの後、歳を重ねるごとにカッコよくなってる気がする。

残念ながらしばらくしてBassのMichaelが再び脱退しちゃうも、今に至るまで活動続けてるBangles。探すと去年のライブ映像なんかも出てくる。さすがに昔のヒット曲中心にはなってきてるぽいけど、60過ぎてこのかっこよさはなんなんだと。

(ちなみにKaaBooの映像はVickiの調子悪い&PAトラブルやらなんやらで見てて胃が痛くなる。同じ2019年でもMicrosoft Theaterのヤツの方がオススメ)

何年か前に50過ぎて「わたしがおばさんになっても」って歌うM高C里さんが話題になったりしたけども、なんていうんですかね、そういうんじゃないんですよ。あれはやっぱり、僕の目にはInsta女子ぽく映っちゃうんですよね。

急にカラクリの話


ウチの芝居は劇団員構成の事情もあって女性が主役になることが多い。にもかかわらず、いわゆるフェミニンな女性の役はあんまり芝居に出てこない。

や、だって書いてるの僕だし。女の気持ちとかわからんし。

ってずーっと思ってたんだけど、どっちかっていうとこういう僕の嗜好が反映されてたんだろうなー。なんつーか、男性から見た女性の可愛らしさを押す感じにあんまり心惹かれないっていう。

あ、別に熟女好きとかじゃねーですよ。

80年代で言うならMadonnaよりCindy Lauperな感じ。Anny Lennoxとか。ってどっちもわりとパワフル系だな。別にパワー必須ってことじゃないんだけどね。わりと最近で言うならSara Bareillesの変態ぽさとかAURORAちゃんの浮遊感とか。UPSAHLの絶妙なダサさなんかもツボ。

女性目線での女性の良さっていうのともちょっと違って、なんていうか、女性的な魅力っていうより人間的な魅力。性別とは関係ない魅力に惹かれるんだと思う。

だから、可愛らしい女性の登場人物がメインに立って涙ながらに云々っていう、王道のウケる芝居は今後もやらないです多分。っていうかウチだとそれ、『Rush』でやったようにギャグになっちゃうからね。

男性もおなじだけどね。イケメン俳優とか別に欲しいと思わないし、イケメンがイケメン風の役やってるのもウチ的にはギャグにしかなんない。

だからイケメン男女のラブストーリーとか期待しないでね。やるとしたらギャグなので笑ってください。

ってことで僕より5〜10個上くらいの人だけに通じそうなダラダラトーク。僕が聴いていなかった音楽。

聴いてきた音楽の話はねー、すげー長くなる。ざっくり言うなら、人類最古の音楽とも言えるアフリカの民族音楽から、最新のアフリカンヘビーメタルまでなんでも聴いてます。

そんなわけで僕の勘違いだけをちみっと向上(?


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