客観的な眼を鍛えるべし!

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だんだん涼しくなってきましたね〜。昼間は暑くても、夜はひやっとした風を感じる季節になりました!

この季節はどんな服を着ればいいのか迷うなんて方も多いと思いますが、私たち劇団員も悩むんです。そう。稽古着を!!

ストレッチしたり筋トレしたりするときは半袖でも汗が流れるほどなんですが、台詞の稽古になると肌寒いんですよね。とくに汗をかいた後は結構寒いです。でもパーカーとか着ると動いたときにちょっと暑いんですよー。なかなか難しいです。


さてそんなカラクリの稽古場。
今は主に台詞の稽古をしていますが、ちょっと変わった趣向で稽古をしています。

どんな稽古かというと、自分で書いた長台詞を相手役者に読んでもらい自分が演出をつけるというもの。この日はきゅんが書いた長台詞をもえちゃんが読みました。

客観的な眼を鍛えるべし!
客観的な眼を鍛えるべし! ←もえちゃんを見つめるきゅん
客観的な眼を鍛えるべし! ←きゅんの書いた長台詞を読むもえちゃん


普段演技をしているとき、役者というのは大抵「こんな感じの自分」というものを想像して舞台に立っています。でも悲しいかな、多くの場合において理想と現実は掛け離れてまして、自分では“出来てるつもり”でも、演出がみると“全然出来てねぇよ!”ってことはよくあることです。それでもですね、演出に言われるのはまだマシなほうです。稽古中にうまく出来るようにならないと、舞台を観たお客さんから「全然伝わってこない」「やりたいことは分かるけど表現しきれてない」「印象が薄い」などとガチで凹むような感想をいただくことになります。切ない!

この“出来ているつもり”を“出来る”ようにするにはどうしたらいいのか。

今やっているこの稽古は、演じ手ではなく、演出をしている側に焦点をあてています。きゅんは自分が書いた台詞ですから当然頭の中に理想の台詞読みがある状態です。それをもえちゃんに演出することで、自分自身の弱点を浮き彫りにしていくのがこの稽古の狙いです。

もう少し明るい感じにしたいのに何か違う。
なんとなく間延びして聞こえる。
台詞が頭に入ってこないのは何故だろう。

ああでもないこうでもないと演出していくうちに、唐津さんから演出側にダメ出しが入ります。

声のトーンだけ高くしてもダメなんだよ。
間の取り方とか台詞の入り方が全部一緒だから単調なんだよ。
言い方だけで表現させようとするな。

そして演出は色々考えます。どこをどうすべきか具体的に考えます。

客観的な眼を鍛えるべし!


普段は自分の演技のどこが駄目か、客観的に見ることは出来ないですよね。なのでこの稽古では、相手役者に演出することで仮想の自分に演技指導をするわけです。理想通りに台詞が言えるようになれば、役者としては結構な強みになります。

しばらくはこんな稽古を続けますので、興味のある方は是非遊びに来て下さいね!

 


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