いまさらゴッドファーザーを語る

カテゴリー │柳川「暇をつぶさない」

from 柳川

いまさらゴッドファーザーを語る


え?いまさら?


なんて映画ファンの声が聞こえてきそうですが…

「はい!そうです!いまさらですが何か?」

…と、柄にもなく強気にでてみる感じでよろしくお願いします。


どーも。金曜日担当の柳川です。
いまさらゴッドファーザーを語る






なんだかんだで好きなんですよね。
もちろんDVDもこのとおり揃えております。
いまさらゴッドファーザーを語る







画像がやけに暗いですが、ゴッドファーザーとはそういうものなのです。

それでは、暇を暇として謳歌しつつ、既に巷で語りつくされているであろう映画ゴッドファーザーの魅力を、ちらっとだけご紹介。

魅力的なキャスト


なんといっても個人的に一番の魅力はこれかなと。
マーロン・ブランド、アルパチーノ、ロバート・デ・ニーロ…名だたる名優が目白押し。

音楽、映像、キャラクターの配置に物語、(個人的には食事シーンが多いところも)魅力的な部分がたくさんある映画ですが、今回はメインキャストに絞ってご紹介。


まずは、ドン・コルレオーネを演じるマーロン・ブランド。
いまさらゴッドファーザーを語る
マフィアのボス、老年のドン・コルレオーネを演じるマーロン・ブランドは、撮影時まだ40代後半。老けメイクをして撮影に臨んだそうです(有名な話ですか。そうですか)。私は全然気づきませんでしたけどね。
爺さん役が多いことに定評のある柳川にとって、老け役をさらっとできる役者は憧れ!

さらに有名な話ついでに…ブランドがこの役を演じるにあたって「アニマル・エクソサイズ」というメソッドを使ってゴリラの仕草を研究して役作りを行った話も有名。身体を揺らしたり、頬の掻く仕草が役柄の「癖」としてわかりやすく提示されていて、動作の端々からゴリラ的?な威厳と、愛嬌が感じられるんです。
この役柄に「癖」を与える作業は人物造形にすごく効果的だと思うんですけど、下手に採り入れてしまうとコントや漫画的になってしまう可能性も極めて高そう。取扱いに厳重注意が必要な劇薬にもなりますので、私は演出にバレないようにコッソリやってます



次に、主人公マイケルを演じるアルパチーノ。
いまさらゴッドファーザーを語る

…似ない。


アルパチーノ。


アルパチーノですよ。


アルパチーノに見えてきましたか?


はい、アルパチーノですね。

アルパチーノ演じるマイケルは、物語登場時、家族のもとを離れて軍隊に所属し、所謂カタギの生活を送っています。さらに金銭的には裕福な育ちからなのか、顔つきが確かに「お坊ちゃん」然としてるんですね。
ところが物語が進むにつれて、自身が2代目として責任を負うようになってから目つきが変わってくる。鋭く、壊れていく印象。この落差。良いなぁ。

ちなみにシリーズ全編(Ⅰ~Ⅲ)を通じて、こんな風に変化していきます。
いまさらゴッドファーザーを語る








真ん中(Ⅰ後半~Ⅱ)から最後(Ⅲ)の飛躍具合よ…


他にも、敵討ち直前の挙動不審具合とか、緊張で銃がうまく手から離れないような描写とか、名場面は沢山あります。演技の面で、ブランドやデニーロと比較して厳しい評価をうけることも多いですが、それは極めて高いレベルの話で、アルパチーノもまた、まぎれもない名優だと思います。



最後に、Ⅱで若き日のドン・コルレオーネ(ヴィトー)を演じる、ロバート・デ・ニーロ。
いまさらゴッドファーザーを語る


…また似ない。

デニーロですよ。

フレディ・マーキュリー?

違います。デニーロです。

デニーロに見えてきましたね?

はいはい!デニーロ、デニーロ!

…ふう。

というわけで、デニーロです。Ⅱのストーリーは、情と義と家族を重んじる若き日のドン・コルレオーネ(ヴィトー)が、家族と、周囲の信頼と、友情を得てのし上がっていく姿と、疑心暗鬼に駆られて家族と仲間を失い、孤独に追い込まれていくマイケルの対比が面白い構造になっています。当然、デニーロの役柄は人間的魅力にあふれた人物造形になっているんですけど、それでもなお、「この人、絶対狂気を飼ってるよな」感がたまりません。(初見の段階から、俳優としてのロバート・デ・ニーロのイメージを持っていたからなのかもしれませんが…)
あと、Ⅱはもちろん続編ですので、ほとんどの視聴者は、デニーロ演じるヴィトーが将来マフィアのドンとして成功することを知っています。役者としてはストーリー上の下駄履かせてもらっている状態ですね。また、前述の、マーロン・ブランドが役柄に与えた「癖」のおかげで、この仕草を再現することによって、デニーロの後ろにブラントが幻視されます。これはキャラクターとしての下駄を履かせてもらった状態です。けれども、この下駄を履きこなすには極めて高い能力が必要なのは想像に難くない。後者なんてむしろプレッシャー。そんな役柄を最高の状態で演じてみせるデニーロ、あんたカッコイイよデニーロ!


なんだかんだで


世間の評価も高く、個人的にもおすすめの映画です。
未見の方はぜひぜひご視聴ください。



とりとめもありませんが、今回はここまで。
ここまでお付き合い、ありがとうございました!



>次回…「我が憧れのプロレスラー」(仮)


同じカテゴリー(柳川「暇をつぶさない」)の記事
また観たい映画たち
また観たい映画たち(2020-08-22 23:39)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
いまさらゴッドファーザーを語る
    コメント(0)