絡繰機械's Diary

今日はお勉強の日でした。



『楽×学inはままつ〜気楽に学ぼう〜』

こちらで絡繰機械’s主宰の唐津さんがワークショップの講師を勤めたんですよ！
講座タイトルは「セリフを作ってみよう」


カラクリ役者陣はなんと全員参加
強制じゃないのに（笑）



ワークショップ会場は木下恵介記念館でした。

講座が始まる前の様子↓



徐々に参加者が入ってきています〜


さて、講座がスタート！！
最初はコミュニケーションを図るためのちょっとしたゲームから！
なんと座学ではなく、体を動かすことから始まりました。

そのゲームの中にちょっとした設定を設け
遊びの中で言葉を交わす
そのときの『言葉』がすなわち『セリフ』になるワケですね！
だから身の回りにはセリフがいっぱい！
普段私たちがしている会話はすべてセリフになる。
コミュニケーションの中からセリフが生まれる！

なので、脚本を書くとなると、他にもいろんな要素が入ってくるのですが
『セリフ』だけをピックアップすると全然むずかしいものではないということなんですね♪

そういうお話を聞いた後は、ある一枚のプリントが。



はい！誰もが知ってるむかし話『桃太郎』です。
この『桃太郎』を使ってセリフを書く！
さて、何をしたかと言いますと、
例えば最初の２行

むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。

この文章、これはセリフではないですね！
はい！それでは、ここの部分をセリフにしてみましょう！！と。

これは楽しい！！！　
この２行を読んだとき、その人にしか浮かんでいない情景がそこにあって
それを各自がセリフに変えるわけです！！
作品も十人十色！


そしてその後は、『桃太郎』のお話の、どこの部分を使ってもいいので
同じようにセリフにして書いてみましょう！ということに。

１０分ほど時間をとり、各自書いてみようと思う部分を決めてセリフを書き書き……
書いた後は、ワークショップの終わりの時間が迫っていたので２作品だけ紹介！
ピックアップしていた場面は同じなのに
どちらの作品も趣が違っていて面白くもあり、なるほどなぁと感心しました。


さて！そんなワークショップ！
カラクリ役者陣も参加したわけですから
当然、セリフを書きました！

てことは作品があるわけです。



………





読みたいですか（笑）




はい！では載せましょう！！
恥ずかしいけど載せましょう！
ちなみに掲載にノリノリだったのはきゅんですから！！（笑）


では、まずしょうこちゃんから。
犬がきびだんごをもらうシーンをセリフにしたようです！

犬　　　　　　　　　あの
桃太郎　　はい？
犬　　　　　　　　　あ、突然すみません。あの、食べ物持ってますよね？
桃太郎　　え？
犬　　　　　　　　　いやホントごめんなさいね。私、鼻がいいから分かるんですよ。
　　　　　　　　　　　　そのきんちゃくに入ってますよね、お団子的なやつ。
桃太郎　　ああ……はい……
犬　　　　　　　　　やっぱりー!!大体分かっちゃうんですよ。ま、当たり前ですけどね、
　　　　　　　　　　　　犬ですから。
桃太郎　　……。はあ。
犬　　　　　　　　　当てたごほうびってワケじゃないですけど、よかったらその
　　　　　　　　　　　　お団子１個くれません？
桃太郎　　はぁ？
犬　　　　　　　　　いやもう超おなか減ってて。こんなこと頼むのはね、失礼だって
　　　　　　　　　　　　分かってるんですよ。でも背に腹は変えられないっていうか旅の
　　　　　　　　　　　　恥はなんとやらというか、ぶっちゃけ丸一日何も食べてないから
　　　　　　　　　　　　ホントやばくて。お願いします!!お団子1個下さい!!
桃太郎　　いや別にそんな泣かなくてもお団子くらいあげますよ……。ただ…
犬　　　　　　　　　ただ？
桃太郎　　鬼退治に付き合ってくれればですけどね。
犬　　　　　　　　　……



はい！
次は、きゅん。

　　　　　　　　　　　　　　　　　ある朝、家の外が何やら騒がしい。

村人１　　　　　　　　ばあさん大変だ！畑が…！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　息を呑んで出て行く3人

　　　　　　　　　　　——村の畑——村人が集まっている。

村人２　　　　　　　　どうしたらいいんだこんな…
村人３　　　　　　　　こんなんじゃ年貢も払えねえ
村人４　　　　　　　　いや、それどころか俺たちがこの冬を越せるかどうかすら
　　　　　　　　　　　　　　　　あやしいもんだ。（等口々に）
おじいさん　　鬼…か。
おばあさん　　ここ数年は…平和だったんですけどねぇ…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桃太郎、畑を見つめている。


はい！
えー、これは桃太郎が鬼退治に行くことを決意する決め手となるようなシーンを
盛り込んだ…ということ…だな。だな。



お次はたばる。
わたしは、鬼退治が終わり、桃太郎が無事におじいさん、おばあさんのお家に
着いたシーンをチョイス。

おばあさん　　あらー！桃ちゃん！無事だったのね。おじいさん！おじいさん！桃太郎ですよ！
おじいさん　　なに！？（桃太郎を見て）おー！！桃太郎！倒したか！よくやった！！
　　　　　　　　　　　　　　　　 お？なんだねそれは？
桃太郎　　　　　　鬼退治の戦利品です。
おじいさん　　おーー！！でかしたぞ！！
おばあさん　　あらまぁ、こんなにたくさん……


はい！
ではラストはかぶちゃん。
桃太郎が鬼が島にやってきたとき、
鬼たちは近くの村から盗んだ宝物やごちそうを並べて
酒盛りの真っ最中だったそうなのですが
（っていうことだったんだっけ？と、たばるはすっかり忘れていたのですが（笑））
その酒盛りシーンをチョイスしてるようです。

鬼１　俺たちもなぁ、いつまでこんなことしてなきゃなんねえんだろうな。
鬼２　…しょうがねぇべ、今、働き口なんかねぇべ。
鬼３　んだんだ。昔は金も銀もたくさん取れたっつうけど、今じゃなあ。
鬼１　んだども
鬼２　まあまあ。まあ飲めって。
鬼１　（酒を飲みながら）こんなことしてたらいつかバチ当たるんでねえべか。
　　　　　　子どもにも顔向けできねえ。（と、もう１杯飲む）
鬼３　（足を手でパンと叩き）新しく商売でも始めっか。
鬼１　え？
鬼３　前々から思ってたんだわ。うちら、体だけは大きくて力も強えべ。それで
　　　　　　家建てるの手伝ったり、木材を切って売ったりするのはどうかって。
　　　　　　罪滅ぼしにさ。
鬼２　……
鬼１　……
鬼３　都合良すぎるかな
鬼２　いや、やろう。
鬼１　やろうやろう。


はい！

ツッコんでもいいかな・・

まじめか！！（笑）
鬼めっちゃ更生してるやん！このあと桃太郎が鬼やっつけるなんてシュールやなあ（笑）

と、以上4作品でした！

批評・クレームは一切受け付けません。
そっとしといてください（笑）

我々、役者ですから！！
脚本家ではないですから！！
このワークショップは
ほんとに普通に「セリフを書いてみよう」であって、
ひと笑い取らなくてはいけないとかないですから！！
ほんとほんと。
と、ひとしきり言い訳。




セリフって、そこにある情景やその人の気持ちをすべて文字にする必要はないんです。
セリフが短すぎるからと、いろいろ装飾すると余計におかしなことになる。
だからセリフですべてを言わせるのではなく
演出で気持ちや情景を表すと自然に見える、とも。
同じセリフでも、演出の違いで明るくもなり、暗くもなりますからね！


例えば、って私の書いたのを持ってきていいかどうかあれですけど
最後のおばあさんのセリフ

「あらまぁ、こんなにたくさん……」

だけしか書かなかったんですが
これ、いろいろ捉え方あると思うんです。
「あらまぁ、こんなにたくさん戦利品（宝石とかね！）があって、ばあちゃん幸せよ〜」なのか
「あらまぁ、こんなにたくさん戦利品奪ってきて、ちょっと桃ちゃん乱暴なんじゃ…」
みたいなのとか。
役者もいろんな言い方ができるし、それ次第でキャラクターも変わってくる。

ということですよね！ね！センセー！
と、ちゃんと勉強したよ！ということを主宰にアピールしておこう！（笑）

つか、この辺りの話はよくダメ出しでされるんですけどね。
「どんなふうにでもできるだろー！！！」って。

勉強になりましたー！！


という、めっちゃ楽しくてためになるワークショップでした！
正に楽×学♪