ウキウキする

絡繰機械's

2013年09月30日 02:07

まずは御挨拶から。

ざざん座能舞台「船弁慶」にご来場いただいた皆様、
関係者の皆様、ありがとうございました。



個人的な感想になってしまいますが、
色々な事を考えてました実は。

何十年も懸命に稽古を積み重ねてきた方々の中に、
どうしようもなく未熟者の私のような若造が入る事で、
舞台をめちゃくちゃにしてしまうのではないか、
文語体の中に一人口語体で入って、違和感を感じさせないだろうか、
不快に思う方も中にはいらっしゃるのではないだろうか、
いつものような相手があって生まれてくる演技ではなく、
ある程度型をつくってやる演技を、どうやって調整するのが良いだろうか。
てゆうか後見役や舞台裏に皆が居るとはいえ、
カラクリから一人で出るとかめちゃめちゃ不安なんですけど!!

とかね。考えたり考えなかったり。

実際にはお能の関係者さんは皆さん本当に優しい方たちで、
こんな私にもとても優しく、丁寧に対応していただきました。

尊敬できる方々が揃っているざざん座能舞台さんを、
これからも皆様、よろしくお願い致します。

とても貴重な体験をさせていただきました!





さてさて。
お能の公演も終わりましたので、今日から本格的に秋の芸術祭「壁」の稽古です!!



自主練習に懸命になりすぎてブレる未熟者達。


あ、祥子さんはブレません。いつもブレません。



私は前回の公演の所感に「上手くなります」と書きました。
上手くならないとこの先、続けていけないからです。
上手くなる気もねえのに続けて行くのは唯々迷惑なだけだからです。

でも実際、じゃあ具体的に何をしたら、何がどうなったら「上手くなった」ことになるんだろう。

漠然とし過ぎていて、目標に掲げるにはちょっと信用おけない。

そんな中、先週のハムプロさんとの「ピノチオのひげ」で、
「あぁ、私はまだもっと全然幾らでも上手くなれるな」と思いました。

だって私下手なんだもの。どうしようもなく下手なんだもの。
何を身に付けたって幾らでも成長できるはずだ。

私が感じた最大の差は、「考える力」です。
どうしたらお客さんに楽しんでもらえるか。
どうしたらもっと分かりやすくなるのか。

芝居をする上での、いや、違うな。
役者をする上での一番の才能はやっぱりそこです。
「どうしたら楽しいか」

笑いのシーンに特化した意味ではなく、
芝居として楽しめるように考える力。
それを補うのが身体能力だとか、発声だとか、そういった基礎。
片方だけではだめです。

「ピノチオのひげ」のあるシーンで、お客さんが皆ニコニコしながら舞台を見ているのを、
俯瞰した瞬間がありました。
それは間違いなくハムプロさん達のお力ですが、
なんて素晴らしいんだろうと思いました。
自分たちの力だけでお客さんにこんな顔をさせられたら、
それはなんて素敵なことだろうと思いました。

出来るようになりたい!もっと楽しんでもらいたい!
一週間後の「壁」までに!



なんてことを考えながら写真を撮っていたら、ブレました。ごめんなさい。




はい、そんなこんなで凹んだりしている時の我々を支えてくれるのはやっぱり
甘いものー!
じゃなくて、応援してくれる人ー!!


昨日の公演の差し入れに、いつもカラクリを応援して下さっている
正義さんから和菓子をいただきましたー!!



美味しそう!色々ある!美味しそう!




各お菓子の説明書を見つつ、真剣に何が欲しいか検討します。
我々はこういうときいつも無駄に真剣です(笑)


さてさて。
甘いものたべて元気を出しつつ、怒涛の三週連続公演のラストまでやりきりますよー!
あと一息だー!!

関連記事