from きゅん
ちょっとあったかくなってきたかな~と思いきや、昨晩は凄まじいまでの嵐でびっくりしました。きゅんです。でも雨の日は好きです。休みの日に目が覚めたら雨降ってて、「雨だなあ」とか思いながら二度寝するのは大変に幸せです。ちょっとだけ寒くて空気がしっとりしてると尚良いです。さいこう。ちなみにこの女子がとりがちなフワキラ写真は畑の祖母を撮ろうとして手前の花しか映ってなかったやつです。「ウワアアアフワフワでキラキラ!イヤアアアアゴメンサイゴメンナサイ!!(゚Д゚;)」つってひとしきり慄きました。(なんの謝罪なのか)
「わあ~ゆめかわ~☆」って言えるくらいのプリティでキュアキュアな可愛げが欲しい。伊藤です。
祥子さんに質問をしたところ
一番綺麗な風景が見えた長台詞…!!
……………
っあ~
っあああああ~
自分で聞いといてなんですけどめっちゃ困りますね!一番綺麗…!?え…!?
一番とか選べないけれども、そもそも私は「長台詞毎回めっちゃ苦労するんだけど、上手い人ってそもそもどんくらい鮮明に情景をみてるもんなんだろうっていうか、情景見てるだけじゃ上手くいかなくねっていうかなんていうんですか、見てるだけじゃなんも表出されないし、どんくらい計算してどんくらい感覚でやって、かつ「その場にいる」っつっても長台詞が表現してる比喩表現みたいなとこってあるじゃん、それ考えたら風景描写を風景描写のまま表現したらだめじゃん、そもそも情景を見るっていうかその場の空気を肌で感じる、とか匂いとか、それ以前に前後のシーンとの繋がりによる対応とか全体から見てどんな役割なのかとか色々あるじゃんやだもうむずかしいできないむずかしいでもできたい」
という複雑かつ可愛げのある「できたい」という気持ちから「え…どうする…?なんて聞けばいいのこれ………いちばん……いちばん綺麗な風景が見えた長台詞…を聞くか…?」っていう自問自答を経ての質問なので、カラクリ歴代公演から好きな長台詞10選を紹介します。(なんでやねん。)
長台詞を…私に好きな長台詞語らせたら長いですよ…今日の内容これだけでいける…!!
あ、でも台詞を記事に載せていいか分からないっていうか、DVD化してないやつとかは尚更載せない方が良いと思うので、観てくれた人しか分からないけど気にしないでください。テンションだけで乗り切ります。
1.爆弾ハナタレの最後の長台詞
私はこの「爆弾ハナタレ」って芝居が大変に好きなんですが、
最後のハナタレとキツネ(どちらも役名です)の掛け合いがカラクリ史上で一番に好きです。
…あっ、掛け合い!?長台詞じゃねえじゃん!!(゚Д゚;)おおお…さきぽんびっくりぽん…(気に入っている)
この頃はまだ公民館等で稽古していて、他人の稽古を見てる時間があったので、他人へのダメ出しも聞くことが出来ました。勉強になるんですよね、他人へのダメ出し。できればちゃんと見る時間がほしい。
「暗い台詞ほど明るく言え」というダメ出しを、当時「え……なんで?」と強く思った記憶があります。20歳そこそこの頃の話です。ようやく「はああ~…そういうことかあ~…」と思えることが増えてきた、ように思う。(自信はない)
2.Boundaries~花が咲く人~の冒頭の長台詞
冒頭のツクバネの長台詞が良いんですよ。このときかかってたBGMと相まってなんか異様に気持ちがいいんです。なんだっけ…なんか…なんかのロック…(何のヒントにもならない)「他人の長台詞の後ろで集団の動きをする」っていう状況が私めっちゃ好きみたいで、このときはツクバネの長台詞の裏でスローモーションで旗を振っています。「わ、わたしいま…なにかの一部になってる…!!」という瞬間が好き。さらにそれが青い照明の中だとさいこう。長台詞の話はどうした私。好きなシーンの話じゃねえんだぞ。
3.boundariesの中盤
違うんすよ…
Boundaries…好きなんですよ…(何が違うのか)
いや、これはね、あの、私鮮明に覚えてるんですけど、若林会館での稽古ですよ。
珍しく祥子さんが苦戦していた長台詞でした。
ダメ出しを集中的にさせてしまうのはいつでも私だったので、当時まだ人見知り中で稽古場でもろくに喋らなかった私はそれを見ながら「こんな上手い人でもこんなに苦労する事もあるんだなあ。じゃあがんばろう~(´・ω・`)」と思ったものです。(伊藤は筋金入りの人見知りなので、入団から3~5年くらいはまともなコミュニケーションをしていません。今じゃ…今じゃこんなに親しみやすくなって…(褒めてほしい))
台詞中に「極彩色の花が」という一節があるんですが、集中稽古の為部屋の外で自主練していた我々の耳に「えっなにがどうしてそうなった!?」みたいなドチャクソに強い表現の「極彩色の花が」が聴こえてきて、あれは私内稽古中ビックリランキングの上位に食い込んでいます。
あっ!!あの「極彩色の花が」のとき、役者としてどんな状態になってるのかは知りたいです!!
4.boundariesの最後
違うんだって………
好きなんだって……boundariesが…こう…全体的になんとなく……(ぼんやりとした理由)
これは単純に好きだっていうだけです。
だってもうまず台詞が良い。
あっ?いままでハナタレが一番だと思ってたけど、年取ったせいか今一番好きなのこれじゃないか…?
ちょっと待って他人の長台詞の話しかしてない!自分の!自分の話しよ!!
5.此の先、ディスターブの中盤のユメミ
自分で言ったやつなのでここからは写真も載せませんが!
中盤くらいに、ゆったりとした詩みたいな短めの長台詞があるんですよ。
いや、これはあんまりダメ出しを受けなかったやつだから他のに比べてあんまり思い入れが深いわけではないんだけど、好きな台詞っていうのはもう触れられるだけで嬉しいですよね。あとこれはきれいだった。きれいなことは分かるのだけど、それを見て感じた上で更に表現すべき事を表現できてるのかっていうと全くの別問題で、セリフに振り回されがちな私はその辺で毎回苦しむのだろうなあ、と思う。
6.モユルヒの萌ゆる日の冒頭
あっ、カラクリじゃない…!
これカラクリじゃないけれども…!!
いや、恥ずかしながら、上でも「台詞に振り回されがち」って言いましたが、
こう、「春」描写の長台詞みたいなやつなんですけど、ぅああ~もう覚えてないな~詳細にはどんな台詞だったか。10年前くらいのは逆に結構言えるんだけど、短期記憶で覚えた台詞ってやっぱり公演終わると忘れてくもんなんですね。うう。
「風景の説明じゃなくて、なんか、「ああ、遠いなー…」って感じっていうか」みたいなダメ出しを貰ったんですが、その時初めて「あっ、長台詞ってそうなんだ」って思いました。(遅)何を表現したら面白くなるのか、沢山思いつける力を磨きたい。と思う。
7.絡繰機械ラプソディの局長登場
そんなわけで思い出話みたいになってきましたけれども、
これは伝説の「伊藤、舞台に上がれない」事件を引き起こした長台詞です。
もうね、最初の一言が言えないの。一歩舞台に出た瞬間に「違う」って言われるの。
当時は「こっ…なん……もう!わからん!」って思ってましたが、今自分で当時の自分を見たら自分でも言うわ。「あ~…違うねえ~…なんか…えっと…ちゃんとやって…?」って言うわ。はずかしい。もっかいやりたい。(もっかいやりたい妖怪)
でもこの台詞はいまだに言えるんですよ。めっちゃ覚えている。だってめっちゃやったんだもん。一生忘れないんだと思う。
8.船弁慶の都落ちのところの弁慶の長台詞
あっ、一番綺麗だったっていうか、一番集中してたのこれです!集中してたと言うか、迷いが無かった。
弁慶はなんか楽しかった記憶があるな…なんでだろうな…。
本番数日前に丁度長台詞貰った次の日に出張に行かなくちゃいけなくて、新幹線の中で必死で覚えて、その日の夜の稽古で台本離してたんですけどなんか今聞くと別に当たり前の話だな…?長台詞一本くらいなら1時間も集中させてもらえれば…まあ…おぼえるだけなら!うう!うまくできたい!
9.ヨコシマデイドリームの終盤の長台詞
これはね、一番悔しかったやつです。
多くは語るまい。バラシ終わって会場の外で悔しくて泣いたことも多分忘れないのだと思う。数ある長台詞の中で一番悔しかった。
10.超然ゴーインダウンの豊かな大地に着いた時の長台詞
あああ~~~これ~~~これめっちゃ苦労したんですよ~~~
苦労したって言うか、超然ゴーインダウンで初めてこういう風景描写的な長台詞貰ったんですよ。でも風景描写ってこう…比喩的なものが垣間見えてこそおもしろいから…こう…
あああ~もっかいやりたいな~もっかいやりたい~(もっかいやりたい妖怪というのは昔の公演の話をするたびに「もっかいやりたい~もっかいやりたいな~」と言い続ける妖怪です。)
11.瓦礫のヤマアラシの中盤と最後のやつ
11選になっちゃった!(好きかよ)
これ…これあれですよね、私も言ってるし祥子さんも言ってるしあと柿田さんも言ったやつだ!カラクリで唯一多人数が言っている長台詞…これは例題に丁度良いですね…!!
うああああ~~~~この台詞中に何をみて何がおきていたか気になります~~~。
この長台詞の事は好きです。こう…10年に一回言いたい感じ。(どんなだ)
あああ…長くなっちゃった…元気な内臓の話してないのに。
元気な内臓。
沈黙-サイレンス-の映画を見ました。
(゜言゜)
って顔になりました…うおお…まだ消化できない…ホルモン食った次の日みたいなきもち…(伊藤はホルモンを消化する才能がありません)
おおお言葉にしたいのに~…え…?どうしたらいいの…?観たことある人と語り合えばいいの…?消化できないくるしい。うう。
でも作品観た後に何日も消化しきれなくてくるしいって素晴らしいことなんだろうな…。
そんなわけで会社の映画好きな子が「ホラー映画における内臓の元気さは作り手の愛情によって大きく左右される」という話を熱く語ってくれたんですけど、長くなっちゃったのでその話は来週にします。元気さとは。
そんなわけで今週もありがとうございました。
おやすみなさいませ&いってらっしゃいませ~。